ロンドン駐在員の静かな生活

ロンドン駐在中の出来事、訪れた場所、感じたことの記録。

旅 - レイキャビクの沈黙 - Silence of Reykjavik

アイスランドはすこぶる天候が悪い。

行ってからその事実を身をもって知る。

有名な温泉ブルーラグーンのツアーや、2夜連続で行くはずだったオーロラツアー、すべて悪天候で中止になった。

 

オーロラを見るには冬に訪れる必要があるが、冬ほどそうした観光に向かない季節はない。周りにいる同じ会社の方々の中にも、アイスランドへオーロラを見に行った人は何人もいるが、残念ながら、誰一人として見られた人はいない。現地のホテルの受付の人も、冬は大体毎日吹雪いている、と言っていた。

 

かなりの時間をホテルとその周辺で過ごすことになったけど、それでも僕にはすごく感動的な観光体験だった。

 

まず、冬の街並みは、とても鮮やかで美しかった。雪の白に、カラフルな建物が際立つ。街のビルのいたるところで、建物の壁に映し出された小人のプロジェクションマッピングが見られ、魔法の国にいるようだった。かと思えば、ふと都市に背を向けて振り返ると、入江を挟んだ海の向こうには人の気配のない雪山の連なりが、まるで無人の島に迷い込んだかのような気持ちを覚えさせる。

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少し中心部から離れた所にある火山帯の地熱を利用したトマト栽培のための温室は、午後3時には暗くなる冬のアイスランドの中で、無機質な雪景に暖かくて優しい彩りを添え、どこか近未来的なものも感じさせる、不思議な場所だった。

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「湿地」というアイルランド人作家のミステリィを読んで知ったのだが、アイスランドは人種的にもとてもユニークで、それ故、遺伝子研究にも適しているらしい。

そんな独自の国の町並みは、確かにヨーロッパの国々で見られる町並みとは明らかに違っていて、どこに目を向けても新鮮な感動を味わうことができた。ヨーロッパ観光をすると、必ず有名な教会は観光ルートに入ってくるが、教会の形も、やはり個性があった。

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ありきたりのツアー観光は逃したものの、静かな冬の日常を垣間見ることができた、いい旅だったと思う。

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